《アグロネクロ》シャドウリーパーの高打点で環境を突っ走る1 ~実は難しいプレイングと解説~
今回もネクロマンサーの記事です。
こんなしょっぱい一人語りの記事にも読者様がついてくれました。頑張っていきます。
環境になるべく広く対応しながら勝ち抜いていくためにネクロマンサーを選択し、ネフティス軸で戦績を採っていた訳ですが、戦えば戦うほど戦績はおとなしいものでした。
やはり序盤が弱いのは後半の強みでは補えきれない弱点だったんですね。
いろいろ考えた結果、ネクロマンサーで勝ち抜いていくためにはアグロネクロが一番なのかもしれない、そう考えて今度はアグロネクロで戦ってみることにしました。
結果から言うと、アグロネクロの方が強いです。勝てます。ただし、かなりピーキーな仕上がりとなっていて、プレイングをしっかり意識しないと1点足りなくて負けたり、リーサル盤面を意識しすぎて、全体除去によって一気に戦況を覆されたりします。そのため、かれこれ50戦ちかく戦ってみて思ったことなどを書いていきたいと思います。
それでは、デッキレシピから。
このように、とても安く作れるので初心者にもお勧めです。ただし、アグロネクロと聞くと脳死で殴れば勝てそうな印象を持つ人もいると思いますが、現環境においては違います。流石にエルフや超越ウィッチほど難しくはありませんが、プレイを繰り返した上での"慣れ"は非常に大切になってきます。ここでこれが来そうだな……っていう勘みたいなものが大事になるんです。
今回はデータ回では無いので、戦績などを書くつもりは無いですが、参考までに紹介しておくと、20戦あたりのデータでは勝率は60%いくかいかないかといったところです。しかし、それはこのデッキを触りたての時だったため、今回せばもう少し良い数字が出せると思います。
体感の相性はこんな感じです(下)。某サイトとは少し違うと思いますが、この40枚での相性ですので、多少違うのは当たり前です。
VSテンポウィッチ 微有利
VSOTKエルフ 五分かそれ以下
VSアグロヴァンパイア 微有利
VSランプドラゴン 有利
VS超越ウィッチ 有利
VSコントロールヴァンパイア 五分かそれ以下
VSコントロールロイヤル 殆どデータなし(分からない)
VSセラフビショップ 不利
VS秘術ウィッチ 五分かそれ以下
VS白狼エルフor森の意志採用OTK 不利
赤字なのは良く当たる&みんなが勘違いしている相性です。
このデッキはまずアグロであり、序盤に殴りきるデッキのため、回復をしたり守護を絶えず並べてくる様なデッキは苦手なんですが、それはまぁ当たり前ですよね。
じゃあ、そうでは無いデッキには強いのかというと、もう一つ弱点があります。
それは4,5ターン目に出すシャドウリーパーに対応出来るデッキです。
シャドウリーパー ネクロマンサー 2コスト フォロワー
ファンファーレ 相手のターン終了まで潜伏を持つ。自分の他のフォロワーが破壊される度に+1/+1する。
このデッキが強化されたのはこのカードによるものが大きいです。このフォロワーを進化が出来るようになるターンに2コストフォロワーと同時に出す動きがとても強いんです。
そのため、シャドウリーパーを処理される方法が少ないウィッチは、実は有利な相手と言えるんです。それでも若干ですが。
例えば、場にスカルビーストとスパルトイソルジャーがいる状態で、後攻4ターン目、
スカルビーストを進化させ、シャドウリーパーとダークコンジュラーを出して攻撃するとします。既に2ターン目のスカルビーストと3ターン目のスパルトイソルジャーの攻撃が入っているとすると相手のフェイスは17。そこから
スカルビースト(進化)3点+スパルトイソルジャー2点+コンジュラーのゴースト1点を貰って11です。相手の盤面にはフォロワーがいますが無視して顔に行ったとしましょう。
すると、返しのターンでシャドウリーパーが返されないとすると、リーパー以外の全フォロワーを処理されても、シャドウリーパーはその時点で4/4。進化させれば6/6となり、あとはファントムハウル、デモンストライク、ラピッドネクロマンサーのラスワ、死の舞踏など、何をしても殆ど勝てる状態まで持って行ける訳です。
ただ、このシャドウリーパーが退かされてしまうとかなり厳しくなってしまいます。
そのため、シャドウリーパーの扱い方は非常に難しいものとなってきます。
まずは自分が先行の場合。この場合、相手が進化出来る4ターン目に合わせて出すことになりますが、この4ターン目で相手がシャドウリーパーをほぼ確実に退かすことが出来る方法は
- 竜の傷(ドラゴン)
くらいのため、余り警戒する必要はありません。ちなみに、エンジェルバレッジは考慮していません。しかし最近たまに撃たれることがあるので注意です。もしエンジェルバレッジが普通に入る環境になってしまうと、このデッキはかなり厳しくなってしまいます。他にも幾つか方法はありますが(デモンフレイムメイジなど)よく見るもののみをピックアップしています。
次は自分が後攻の場合。自分が進化した返しのターンを想定します。
- 森の意志(エルフ)
- エンシェントレオスピリット(ビショップ)
- 旋風刀(ロイヤル)
- PPが増加して6PPに届いている際のサラマンダーブレス(ドラゴン)
このように、一気に増えてしまいます。特に赤字の上二つは要注意です。これをされてしまうと一気に厳しい戦いになってしまいます。例えばドラゴン相手なら、シャドウリーパーを出す事が見えているなら、アイラもたとえ除去が適切なターンでもPPを6に届かせないようにするために生かすのも大事です。
これらのことから、実は4ターン目、殴れるフォロワーでも無く、手出しフォロワーを進化させて盤面をとるでもなく、シャドウリーパーを進化させるという手もあります。
すると、仮にさっきの例で手出しのシャドウリーパーを進化させていると
スカルビースト1点+スパルトイソルジャー2点で相手のフェイス14。返しでエンシェントレオスピリット進化によってシャドウリーパー以外除去。
続くターンでシャドウリーパーは6/3なので相手のフェイスは8。進化ファントムハウル+何か、や進化レッサマミー+ミミココなど、まだ勝てるラインに持って行くことが出来ます。
そのため、目先のダメージより総ダメージを考えてプレイングをしなければ行けません。また、そういう意味ではファントムハウルもなるべく早く撃つことが大事です。より正確に言えば、「守護が出る前に」ということです。例えば、手札にケルベロスとファントムハウルがあれば、先にケルベロスを出したくなると思います。
しかし、それは相手にも読まれますし、ケルベロスは何もファントムハウルだけでは無く、コンジュラーのゴーストやレッサーマミーとだって相性がいいです。そのため、とにかく高打点を出せる内に出すためにファントムハウルをさっさと撃つということも大事です。
とくにコントロールヴァンプなどは、ドレインで回復しようとしてきたり、ディアボリックドレインで回復を狙ってくるので、ファントムハウルはリーサルに使うのでは無く、削りに使い、相手が回復しきれないところを疾走やデモンストライクで締めるのが良いプレイです。
進化可能ターンの動きには、もう一つ強い動きがあります。
それは後攻4ターン目(先行なら5ターン目)手出しリリエル進化+手出しダークコンジュラーという動きです。
天弓の天使・リリエル ニュートラル 2コスト フォロワー
進化時 相手リーダーかフォロワーに1ダメージ。
ダークコンジュラー ネクロマンサー 2コスト フォロワー
ファンファーレ 自分の場に進化後フォロワーがいるなら、ゴーストを1体場に出す。
この動きの何が強いかというと、盤面フォロワーを進化させたときと同じ打点を出しつつ進化盤面取りが出来ると言うことです。(リリエル進化時効果1点+ゴースト1点で盤面フォロワーを進化させて殴った場合の+2点と同義)
普通アグロデッキというのは盤面を無視してでも顔を取りに行くため、同じ速度域のアグロだと押し負けてしまったりします。しかし、この動きが取れれば盤面を進化させたときと同じ火力を出しつつ、進化したリリエルが相手フォロワーを殴ることが出来ます。仮にリリエルが生き残ったとすると、盤面には最低でも2体以上のフォロワーが残り、上手くいけば3~5体のフォロワーを残して相手にターンを譲ることが出来ます。ここで前述のエンシェントレオスピリットや森の意志をされてしまうと、結局厳しい戦いにはなってしまうものの、そうで無ければ今度は盤面進化からの舞踏やケルベロスなど、出来る事はいろいろあります。この動きも覚えておいて損は無いです。
あと、3コストの纏わり付く亡霊はもともとスケルトンナイトでしたが、こちらの方が強いと思ったので交換しています。スケルトンナイトの弱い点は、やはり体力が1しかない点と、その後出てくるスケルトンも使い勝手が悪いことです。その点、纏わり付く亡霊は3ターン目に出すことでほぼ確実に進化殴りをすることができる点や、残り僅かな相手の体力を削るときに生き残ってくれると言う点、さらには森の意志にも強いと良いこと尽くめです。絶対にこちらの方が良いと思います。
某サイトのアグロネクロとは大きく違う点として、ラスワによる盤面支配からの風神というコンセプトでは無いという点も上げられます。正直言って今の環境で何故盤面支配のデッキにしているのかよく分かりません。前述の全体除去や、群れなす飢餓に対する弱さ、相手フォロワーを殴れずそのままでは火力不足のために進化せざるを得ない従者など、かみ合わない点が多いような気がします。
確かに闇の従者は最速森の意志における回答にはなり得るのですが、だとしても火力不足なデッキに見えて仕方ないです。
このデッキでは、風神が生きるような盤面の場合、もう風神がいなくても勝てます。
ちょっと長くなってしまいましたが、取り敢えずデッキの中身についてはこんなところです。使ってみると分かるんですけど、本当に1点足りない事が良くある、見かけ以上に先読みが大事なデッキになっています。相手の体力が7なのと8なのでは天地の差があります。この意味分かりますかね?
リリエルなんて、最初アーキタイプを見たときは何でこんなカードがって思ってましたけど、今となっては相当頼りになる1枚です。
次の記事では、実際の戦いを通してどういうプレイをするのかを紹介します。
それではまた。