ドロシーウィッチ(テンポウィッチ)の回し方と雑感とイチオシ
余りに久しぶりでどんなスタイルで記事を書いていたか忘れてしまいました。
リハビリがてら一ヶ月のブランクを埋めるため、一ヶ月前に強いと感じていたデッキにおいて、
- 何で強いのか
- 何が強いのか
- 意識する動きとはどんな動きか
- 似たようなデッキに差を付けるカードは何か
みたいな観点で考察やら雑感やら書けたら良いなと思います。
今回紹介するデッキは言わずと知れたデッキともなっている
ドロシーウィッチ(テンポウィッチ)
ですね。一ヶ月前のバハムート開始環境では早々にランクマッチがドロシーで埋め尽くされましたけど、今はどうなんでしょうね。そういったところも含めて書いていきたいと思います。
簡単な回し方
ドロシーウィッチの回し方はとりあえず、
- 横に展開
- フェイスへのダメージを意識
だと思っています、テンポとか言ってますけど盤面意識するんですかね。そんな余裕は無いように思いますけど。
横に展開というのは、何もとにかくドロシーでいっぱい出すということではありません。そのときそのときに応じた速度と量のフォロワーを出すと言うことです。
ランクがAくらいから上がらなくなる人の中にはこんな人がいます。
「おっ、今の環境トップはドロシーウィッチか!! じゃあドロシーウィッチ使おう!!」
これは全然いいんです。強いデッキを使って勝ちたい。誰だってそう思うでしょう。
ただ次です。
「ドロシーは書いてあることが強いからなぁ。とにかく早くドロシーを出して場を圧倒してやろう!!」
こういう考えが良くないんですね。デッキの本質をよく分かっていない人がやりがちで、これは他のどのデッキにも言えます。
このたとえが正しいかどうかは分かりませんけど、食べ放題に行って元を取ろうとお腹いっぱいを通り越して食べる人っていますよね。
確かに払った金額が同じなら出来るだけ多く食べたいと思うのは、利益的な考えから言って正しいんですけど、実際はそう単純では無い訳です。お腹一杯以上に食べれば苦しい気持ちになったり、その後の活力が極度の満腹感によって失われてしまったりしますよね。
それよりなら、量にしたらそれほど多くなくても、おいしいと感じる程度に食べて、腹八分目で「おいしかったなぁ」くらいの余裕で店を後にした方が、最終的な利益還元は上だと思うんですよ。
じゃあ、この話が何に繋がるかというと、シャドウバースでもPPを使い切りたがったり、相手のフォロワーをピッタリで倒せるからといって貴重な除去を使ったりしてしまう事ってあると思うんですよね。
例えばドロシーで言えば、ドロシーを出すタイミングはドロシーを出したタイミングで手札がゼロになるのが理想的な訳です。
でもだからと言って、ここは手札を数枚ロストしてでもドロシーを出すべきタイミングなのに、次のターンドロシーを手札ゼロ時に出せそうだから今はとっておこう。
みたいな発想は違うと思うんです。
結局戦う前に考える理想の動きは、戦う前の机上の空論に近いものであって、実際に戦っている最中はいろいろな要素が介入してくる訳です。そんな時でも一辺倒で一番の理想の動きを追い続けていては勝てる試合も勝てません。
大事なのは、その試合の中でもっとも有効であると考えられる動きをすることです。
この場面。おそらくマナリアウィザード・クレイヴを出すと思うんですけど、そのときどのフォロワーに対してスペルブーストしますかね。
ここでドロシーと答える人はセンスが無いか逆に普通の人が落としてしまう試合をあっさり勝ってしまうような人です。よく言えば直感が冴えるタイプ、悪く言えば永遠の素人です。
おそらくゲイザーかエミルだと思います。まぁゲイザーですよね。
ゲイザーをスペルブーストするとこうなります。
そして次のターンにクラークを出して……
見事、愉快痛快、進化で取れないふざけた盤面が完成します。
これはかなり極端な例ですが、このように場面場面に合わせたプレイングが大事です。
ドロシーウィッチを使う上では、相手の全体除去を誘発させるテクニックも重要です。
ドロシーを出して完璧な盤面を作り出してもテミスや黙示録を撃たれていては意味がありません。そのため、相手が強力な全体除去を持つリーダーの場合、それらが十分考慮されるターンになったら確定的にリーサルが取れる場面じゃ無ければ、フォロワーは3体、多くて4体の展開に留め、全体除去をされてもリカバリー出来るようにプレイングしましょう。
その場合、中盤に相手の体力を奪うことが出来なくなってしまいますが、そんな時に有効なカードがウィッチにはたくさんあります。それらのカードを一枚や二枚入れることが、同型デッキとの差別化になるんです。
- 何で強いのか……横に広げる力が他のデッキタイプより圧倒的に高いから
- 何が強いのか……横に広げつつ高火力スペルなどでフェイスも削っていける
- 意識する動きはどんなものか……状況に応じたフォロワーのスペルブースト
- 似たようなデッキに差を付けるカードは何か
似たようなデッキに差を付けるカード。いろいろありますが今回はこれを紹介します。もしかしたら私のデッキ環境は一ヶ月前で止まっているので、既にこのカードは入れるのが当たり前になっているのかもしれませんが、もしそうでも気にしないで下さい。
ディザスターウィッチ フォロワー ウィッチ 6/5/4
ファンファーレ 紅蓮の魔術を一枚手札に加える。
さてこのカード、実は自己完結したとても強いフォロワーなんですね。基本的にドロシーウィッチには相手のフェイスを削れるタイプの除去(デモンストライクや死の舞踏)のようなカードと共に、スペルブーストを持ったフォロワーを多めに構成しています。これはドロシーの効果を最大限に生かすためですが、ではドロシーが引けなかったとき、またはドロシーが手札に複数枚集まってしまったとき、どうしましょう。
そういった試合は最初から捨てるつもりで組むのも全然良いと思います。しかし、このデッキはその想定の場面になることがそれなりにあります。その試合をいつも落としていたらいつまで経っても上のランクに上がれません。
そんな弱点を減らすのが、自己完結系のカードです。自己完結というのは、他のカードの効果や組み合わせ等のシナジーが無くとも、そのカード単体で一定の仕事をするというものです。
ディザスターウィッチはお馴染み紅蓮の魔術を使えるため、とても有用であり、優秀なスタッツも魅力の一つです。
ドロシーウィッチはドロシーやゲイザーを出せない場合、スペルや刃の魔術師などでなんとか削りきらないと行けないわけです。そんな時に強いのがこのカードです。このスタッツを退かすのはそれなりの難しさで、尚且つ紅蓮の魔術というどこでも3点を手札に加えることが出来ます。
普段はそれほど使わないですが、いざという時に何度もお世話になった覚えあり、ピン挿ししています。
中盤フォロワーが盤面にいなくなっても、このディザスターウィッチが直接ダメージで手が届かないフェイスに最後の一撃を見舞うことができるでしょう。これは攻めの一枚であり、普通に戦っているなら使う場面は少ないですが、別にそれでいいのです。基本的にはドロシーとスペブフォロワーで戦うんですから。
攻めきれないと判断したときに使ったりするカードですね。
一方で攻めでは無く、受けを強くしたいのならこのカードは向いていません。ただ、ドロシーウィッチで受けを強くする必要があるのかどうなのか……。
とまぁ、つらつらと書いてきましたが、このデッキの強さは間違いなく横の展開力と中盤のダメージソースの盤石ぶりです。ただそれなりに事故はあるため、ディザスターウィッチのような、多少事故でも執念で相手の体力を削りきれるデッキに仕上げることが勝利への近道かもしれないですね。虹の輝きも自分のレヴィに三回撃って三回紅蓮をうつくらいの気概でいましょう。
現状の判断としては、環境トップの実力は十分にあると思います。ただ誰でも使えば強いという訳では無く、それなりの経験則が求められるデッキです。
アグロヴァンパイアよりも難易度は上ですね。
それでは、今回はこの辺で。